2011-09-06 Vol.117 今年は宇宙?

「その欲望ぉ!」と2歳になる娘がシャウトします。
上の子が楽しみにしている仮面ライダーの台詞なんですけどね。スーパーのレジで並んでいる時とかは止めてほしいものでもあります。

仮面ライダーも9月から新番組になりました。前作は[欲望]がテーマで、怪人もグリードでした。今回は、ガガーリンらの人類初の有人飛行から50年を記念して[宇宙]がテーマだそうです。

変身ベルトもプリンタのインク交換みたいなのが付いています。
(おもちゃにしやすい汎用性を持たせたんだろうな っと)

なんとなく宇宙に関する話題が多くなるのかな?
(先月、漫画宇宙兄弟を読んだので、我が家だけかもしれません)

                                                                                              • -

同じマンション(28戸)に90歳を超える独居の方がいらっしゃる。

最近、徘徊が目立つようになってきた。季節の変わり目は体温調整ができなくなったのか。

居住者の中には、声高に「施設に入れるべきだ」と言う人がいる。老人をこんな状態で1人で放置している神経が信じられない! 管理人/理事会に要望を入れてきた。

理事会では
地域包括支援センターに連絡を入れている
(要支援認定をうけて、毎日ケアワーカーが来ている)
・積極的な介入はしない
・温かく見守る
・広報しない(全員が善人であるとは限らないため)

で、たまたま徘徊を見た居住者からの要望でもある。上記をお伝えしたのだが、
「信じられない!」とのこと。その方の声は、居住者多くの代弁者なのか、ノイジーマイノリティなのかは判断つかない。


私は、漠然と
「このままマンションで最後を迎えるてもいいんじゃないかな」と思う 

けど
「行政が面倒をみて、安心できる施設で最後を迎える」や
「病院で最後の瞬間まで命をあきらめずに、医療行為を続ける(=死は医療の敗北)」

という価値観もありだと思う。

漠然とした意見は、「自分ならそうして欲しい」という願望かもしれないし、認知症が進んだ今の状態で、環境が変わると「セルフネグレクト」につながり、施設に送ることは間接的な殺人ではないのか? という恐怖心からきているのかもしれない。

他の意見も認めている、ずるい人間だとも思うし、恥ずかしい自分でもある。

本人が「望む」最後が理想だけど、迷惑する周囲にも決定権があってもよさそうと思う。

昔であれば、「殿がご乱心」「お家の一大事」といって老中が「座敷牢」に幽閉したり「姥捨て山」にいってもらったり/つれていったりして、調整していたのだろう。

マンションという共同体の中で、どれだけ介入するのが正解なんてわからないと思う。追い出されるような人間関係しか築いてこれなかった本人の責任 とも少し違う気がする。

そこで、事件が起きた。救急車が来たのだ。

救急隊員曰く、
「この状態(認知症の進行具合)だと、付添い人がいない場合、受け入れてくれる病院がない」
「都内の病院に搬送 となった場合、帰ってこれるのか?」
「過去にも何度が出動しているか、搬送の記録がない、掛かりつけ医がいないと搬送先も見つからない」
などなど、
救急隊員には私の連絡先を渡し、「搬送された際は迎えに行きます」と伝えた。

結局、血中酸素の値からは緊急性はみられず、パニックと判断。救急隊員が話をしているうちに落ちついて、見合わせることになったという。

救急隊員を煩わせること(何度も出動していて、搬送していない事実)は、どうかと思う。本当に救急を望んでいる人に届かなくなるのでは? 親にして子を思う気持ちだ。

答えはないけれど、色々と考える出来事だった。

                                                                                            • -

ビジネスアイデアとして、色々浮かんではくるのだけど、しっくりくるのがないなぁ・・・