2011-08-10 Vol.112 文脈を読む

週末の土曜は狭山の七夕祭り、日曜は宮代町で案山子作り をしました。

狭山市の七夕祭りは、関東三大七夕祭りのひとつで、仙台についで2番目に古いそうです。狭山に行った時間が遅く、人も多く、・・・次回は早めに行って七夕の歴史でも探索できればな と思いました。

7月上旬、私の通うオフィスビルのエントランスに大きいの笹飾りがあり短冊が置いてありました。(←自由に書いて、吊るせるように)願い事をのぞいてみると

「転職できますように」
「お金持ちになりたい」
「不倫がばれませんように」

外資系金融機関のあるビルで、リアルなギャク(?)に思わず、笑ったのを思い出しました。1ヶ月早いなぁ。


さて、本題。文脈を読む。

息子は毎日絵日記を書いています。というより家内が書かせています。
(家内には頭が下がります。)

絵日記は宿題でもなく、任意でやっている状況です。で、日記には書き方/サンプルがあるというのを知りました。幼稚園で講演された「日記の書き方」を家内が聴いてきたのです。

曰く、きらら(作品集)を読ませてくださいとのこと。

へぇ〜、絵日記に書き方があったのか。という思いです。この年で初めて知りました。(←絵日記は夏休みの最終日にやっつけでやるものでした)
で、きららを1冊購入して読んでみました。なるほど、こういう作品が賞を取るのね っと。

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自身の体験として、小学校の自由研究で、

私×:石川県能登半島の塩田の1日を模造紙1枚に纏める
妹○:地元産業の鋳物をつかったアーケードの様子を模造紙1枚に纏める

私の自由研究は改心の出来でした(←自己評価は最高)。評判も良かったです。
でも賞を選ばれたのは別の作品でした。そのときは「なぜ、なんだろう?」と思いました。

5年が経過し、妹が自由研究に悩んだとき、アドバイスを求められたので、「地元商店街アーケードを鋳物の観点で調べたら」と言いました。
その作品は、見事に賞を受賞しました。(←妹は困惑していました)

石川県の塩田は、江戸時代より、400年前と変わらぬ製法「揚げ浜式」で行われていたものです。かなりレアだったし、海水から塩を作る事(理科)、加賀藩の主要産業であった事(歴史) を含めかなり良い出来だった・・・けども川口市の小学校に通っている事を文脈として読むことができませんでした。

逆に、妹にアドバイスした地元の商店街は、市もかなり力を入れて(著名なデザイナーを呼んだらしい)鋳物の新しい利用形態もちりばめて、がんばったけど、市民を含めて認知度はイマイチだった。この事を広報できる研究は、先生としても校長としても賞を取らせたいだろうという文脈を読み、予想通り(妹にとっては予想以上)の結果だった事を記憶しています。

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ロンサムカウボーイという作品をご存知でしょうか?初めて見たとき、なんだこりゃ? と思いました。

その作品、「ロンサムカウボーイが16億円」で落札されたのは意図的に文脈を作ったからだと思います。

(原発→キャラクタ文化 と欧米人が好きそうに文脈を作っている 印象です)

※ニュース当初は理解できませんでした。作者の著書を読んで なるほどと思った次第です。
※最近ではベルサイユ宮殿の作品展に対して、デモが起きたりしてましたね。

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文脈を読む というのは試験対策として、過去問を実施して、出題者の意図 を探ることや、

ドラッカー(?)で言うところの「コストを負担しているのは、顧客だ」「顧客に選ばれなければ淘汰される」

という事に通じるのかなと、幼稚園児の絵日記を見て気付きました。

親として、「賞を取る」経験と「取れない」経験をさせて、文脈を読む力を身につけさせたいと思ったのと同時に文脈を読む力は大人になってからも重要だな と思った気付きです。


・・・読みなおして「子作り」だけが目に入り、誤植か? と思ってしまいました。脳内に変なフィルタがあるのかもしれません。暑いですね。。。