2011-08-02 Vol.111 7月に読んだ本

今年は100冊読めるかな?ペースアップしないと。。。
8月に入りました。暑いですか?涼しいですか?

7月に読んだ本は15冊。
どれもこれも面白かったですし、示唆に富んでいましたが、心が揺れたのは
この1冊

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◆ハーモニー 伊藤計劃

(ちょっと好みがあると思う、ゲーム好きの人は知っている方が多いかも、
コンサルタント谷塚さん:ライフネット生命の出口さんと岩瀬さんを引き合わせた人のブログで紹介があったので借りてみました)

まず、この世界観(への飛躍)がすごい。また文中にでてくる言葉の数々にリアリティがある。放射線の話、なんかもね。

セシウムストロンチウム、ひまわり なんか震災が起きなければ調べなかったたどり着けなかった情報にたどり着いているのは、著者が癌患者だったからだろうか。

また、医学の進歩、自由への渇望の著者の事情とも重なるし、言葉/セリフにリアリティがある。

1974年生まれという共通項があり、2009年に鬼籍となった事情に、作品の能力以上に当てられてしまったのかもしれない。

ゲーテの「若きウェルテルの悩み」は何人も殺している とか
最初にアルコールとタバコを禁止したのは「ナチス」 とか
「麻薬を規制したのは、劣等労働者の保護」 とか
糖尿病とは、寒冷地で血液が凍らないための・・・ とか

真実かフィクションかわからないぐらい、リアリティがあり、作品の世界観で
必要な情報となっている。

天才とも人生が圧縮された とも取れた。全力で人生を生きようと思った。

と同日に、知人の奥さんが第二子を出産後に脳梗塞で倒れ全身マヒとなった。1ヶ月経過し左半身に痛覚がもどった模様。

出産に関して母体もリスクある とは聞いていたけれども、そこまでの覚悟はなかったし、でもありえない話ではない。自分の身に置き換えて本当にラッキーだったと今の幸せをかみ締めつつ。
そして「想像」したところで、その苦悩・現実の1/1000にも達していないと思う。これは経験をしないとわからないのか、いつかは分かり合えるのか、命題でもある

ともあれ、本当に幸せだと思った、そんなこんなで2つのことに当てられて、
寝れなくなってしまった、初夏の夜がありました。おしまい。

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===============以下7月に読んだ本=================
隣人祭り
・理科系の作文技術
WAL-MART エグい会社に知恵で勝つ!
・ハーモニー
・英語は女を救うのか
・問題児は問題の親がつくる
・情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント
・仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本
・私をつくった名著 人生を変えた1冊 黄金のブックガイド
マキアヴェッリ語録
介護保険のしくみ
・最強の老人介護
・「残業ゼロ」の人生力
・ソロモンの指環
・子どもにウケる科学手品77―簡単にできてインパクトが凄い
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