2011-2-8 年末年始に読んだ本

そもそもですが、私は読書が好きではありません(漫画は読んでましたけど。)でした。

自分で[読書会]企画を考えていてなんですが、4年前の自分であれば参加しなかったであろうと思います。小学校の頃の[読書感想文]は本当に苦手で、あらすじとか文末の論評を読んで宿題を完成させるような子供でした。

学習に最も有効なものは[体験/経験]である と考えております(今でもこの考えは変わっていません)。

それは旅行であったり、アクティビティであったり。

アクティビティでは、富士登山だったり、ホノルルマラソンだったり、キャニオニング。旅行などでは背伸びをして有名なレストランやホテルでもサービスを受けたりしました。
またテレビや映画も好きでした。アメリカのTVドラマシリーズに結構嵌って見ていました。

読書に傾向していったのは、4年前。子供ができてからです。生活が子供中心となり、時間激減&行動範囲も限定されるようになったからです。

そこで効率良く学習するためには? といって辿り着いたのが読書です。

読書は書き手の人生が凝縮されている作品です。自身が類似の体験(組み立て能力があれば)さえしていれば、追体験になります。また場所/時間を選びません。読み手のスピードによって時間を短縮することも可能です。(非常に効果的に学習できることを知ったからです)

「百聞は一見にしかず」という言葉がありますように、映像の方が情報量が多いです。IT業界にいればデータ量の違いを身近に感じていると思います。文字と映像では情報量に格段と差があります。しかし読書が優っている点もあるのです。

少し脱線して、映像に関して言うと、良い作品は減っている気がします。正直、公共電波を使って[通信販売]なんて放映しないでほしいと思います。24時間ニュース、世界のニュース、や、ハイビジョンによる大自然など、感動する映像を配信してほしい と願います。

本線に戻って、本が優っている点は、情報の[圧縮率]と[組み立て思考のトレーニング]と思います。

[圧縮率]は、自分でアウトプットしてみるとわかると思います。一時の感情で長文を書くことは可能ですが、後で読み返してみると、たいした情報が入っていないことに気付きます。論文(情報処理試験など)などでは、多くの時間をかけても数百文字しか書けません。
[組み立て思考のトレーニング]も重要です。本でも感情移入して泣けるように、組み立てる能力が備わっていれば、映像と同程度の情報を得ることができます。
また逆も然りです。映画などでは「原作の方が良かった」と感想が聞かれることもあるように。

人間が万物の頂点に立っている武器は、[学習]と[継承]と[利用]にあると思っています。過去の偉人(パスカル/ピタゴラス/フレミングとか)が人生をかけて作り上げた定理を小学校で習得することができます。また、研究などは世代を超えて継続することができます。サクラダファミリア[永遠の未完]という芸術作品もあるくらいです。そして利用。テレビを作ることはできませんが、利用する事ができます。厳密にいうと[製作]と[利用]を分離したことと言えるかもしれません。

実はここまで書いてみて、同じIT業界のエンジニアでも読書効果は[プログラマー]には当てはまらないかも と思いました。それは次回にでも。

12月〜1月に読んだ本。

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空飛ぶタイヤ
コンサルティングの基本 
コーチングが組織(ダイバーシティ)を活かす
英会話ヒトリゴト学習法
実践ダイバーシティマネジメント
日本で一番社員を教育する会社のテキスト
累犯障害者 (新潮文庫) [文庫]
定年ですよ
天使のナイフ
我らクレイジー★エンジニア主義
一歩を越える勇気
洗脳原論
秘密
モルフェウスの領域
オーデュボンの祈り
→アンケートでご紹介頂いた本です、独特の世界感でした。異空間でありながら
リアリティのある世界です。天使のナイフの薬丸さんとねじまき鳥〜の村上さん
の中間に位置する印象を受けました。リョコウバトの存在も知りませんでしたし、
仙台の幕末、支倉常長さんも知りませんでした。色々な意味で楽しい作品でした。

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