2010-11-10 スピーチ

週末のイベントでの気付き、せっかちなのか・・・スピーチについて学んだ事


◆あまり時間を気にしなくてもいい

 自分の発表が、大学時代の研究発表(その訓練)に影響されているのか、時間を気にしすぎている。大学の研究室の訓練は、10分のうち7分で発表、3分で質疑応答。

6分経過すると「チーン」と音が鳴る、終了15秒前に「チーン、チーン」と2回なる。

もちろん、時間を延長して盛り上がることも多いが、研究発表の場合、時間が限られた中でのコンペティションなので、【制限時間内】に重きを置かれていた。

なので、私の発表は、時間内に収まるか? を気にするようになり、早口になっている。スーパージョッキーの熱湯広告じゃないけど、

 時間内でしゃべりきる > 途中で制限時間がくる

ビジネスの世界でも、プレゼンなどは、時間が限られているので、要点を絞って時間内に収まるようにしてきた。

取捨選択・組み立て・発表なども脳内で考えて、できるだけ「短い時間」で「多くのことを伝える」にはどうすれば良いか ということを考えている。

ある意味、正しいとも思うのだけども、ケースbyケース、次の段階があることに気がついた。

◆市長の挨拶

私の場合、伝えたい事を端的に言おう、シンプルに言おう と心掛けている。当然スピーチは1分ぐらい。

※同僚Sさんからは「山田さんは早口で何言っているのかわからない」と言われている。有難い忠告だ。

ところが、市長の挨拶は、「だんだん朝夕の気温が下がってきました。早いもので11月に入り〜あーでもない、こーでもな・・・略」

ガツーン!!!

結局10分以上、話をしていた。内容は憶えていない。けど、教祖のようなカリスマを持ち合わせていた場合の語り口は、私ではなく、市長の方が格段と上だ。場数が違うのかもしれない。

私自身、昔から校長先生のお話が嫌いだった。正直、中身に入っていない。時間の無駄だと思っていた。今でも、市長の話は、じれったい。季節の話を始めたとき「なにが言いたいの?本題はなに?」と心の中でツッコミを入れていた。

けれども、時間を気にせず話す場合もあるんだと。

以前、お話をしたことのある、ライフネット生命で、社長の出口さんの話を聞いた。本当にゆっくりと語りかける。心地よい声質でも、力ある声質でもなく、老人の呟きに近い掠れ声だ。でも、引き込まれる。

いままで経験した中で(法事の坊さんの講和を含め)、彼の語り口は優れていると思う。

ビジネスの中では、時間制限の無いスピーチなんて、相当立場が上にならないと経験できないだろう。

制限時間も大切だが、印象に残るスピーチ/話法を身につけたい と思いました。