2010-10-13

先週の金曜日、入院していた母が退院しました。疾患とは生涯付き合っていくことになりますが、退院後も前の変わらない生活ができています。本当に良かったと思います。

11日、子供の運動会がありました。今年も多くのお父様が、脚立を上に直立不動でビデオを回していました。我が家は、まだビデオがありませんので、免れています。

運動会をおもって感心するのは、先生の「真剣さ」です。一つ一つの動作、例えば体操なんかもエアロビのインストラクターのように腕が伸びています。そして注意しにいくときも走って、本人に注意をし、走って定位置まで戻ります。

園児達は大人の背中(全身?)からでてくる「真剣さ」を感じとっているようでした。身内贔屓もありますが、素晴らしい大人達に出会えたと思っています。

さて、現場では、新入社員のMさんと接する機会が多くなりました。一緒にランチをしながらお話をしていますが、なんと、23歳のMさんは、初代ファミコンを知らない訳ですよ。ドラクエ復活の呪文も、スぺランカーの発光ダイオードも。

私の世代のような、ガツガツしたもの、「I love me, I belong to me」や「Money,Money,Money」というのがないんですね。

世代をひと括りにできないですが、先日大学4年の学生を話す機会があり、同じような印象を受けました。

「草食系」とか「完全ゆとり世代」とか言われていますが、業務に関する真摯さ や(定まってはいないけれども)高い目標を持っている ように感じました。

これは育ってきた時代も関係しているのかな?

私達の世代、初代ドラクエは64kバイトでした。(今やパワポでちょっとしたファイルでも64kを超えますが) むしろ任天堂とは花札のメーカーでした。

ゲームウォッチファミコンスーファミ、64、Wii またまたPS、PS2PS3ハードの進化に合わせてソフトを充実してきました。テレビの中でしかなかった携帯電話や、インターネットも大学生から社会人になる過程で入ってきました。数字しか入らないポケベルから日本語が表示できるもの、PHS、携帯と進化していく過程を体験してきてます。

変わって20歳前後の人達は、バブル崩壊/失われた10年 や リーマンショック がありながらも日本では暴動やら取付騒ぎなんて起きず、物は溢れ、満たされた時代です。

物がない時代、希少な車、貴金属などを求めたのは、3段階の「社会的欲求」。対して物が溢れた時代では、幼少期の過程で1〜3までを卒業し、社会に入ってからは4や5の段階まで到達してるとも言えるかもしれません。

1生存欲求:衣食住の欲求
2安全欲求:集団に属することで、リスクや危険から身を守りたいという欲求
3社会的欲求:他者から評価されたいという欲求
4自我欲求:他者から尊敬されたいという欲求
自己実現欲求:自己の存在意義を実現する欲求


現在、人類の歴史上 この上ないスピードで物事が進化していっていると思います。これは、東西冷戦下の時代、市場経済/競争は実質5億人程度でしたが、ソ連が崩壊し、市場経済に世界中が参加、60億人(冷戦下の10倍)が競争していることと関係があるかもしれません。

そんな進化の時代に多感な時期を迎えた若い世代と私の価値観の違いは、ネアンデルタール人(原始人:私)と現代人(20代)の違いかもしれません。原始から現代への経験を活かしつつ、若い感性も取り入れることが、新しい時代への生きる技術になるかもと思いました。