2010-10-4 9月の読書

今月も前回の続きで、知人の「発達障害関連&起業」に関する情報収集を兼ねたものがメインとなりました。

具体的には、NPO法人を設立して、浦安市で児童デイサービスを始めます。また色々な助成金を獲得する というお話を聞きました。

審査員に、以下6名の方の名前がありましたので、その方の著作関連も読んでいます。

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・石川 治江 氏(NPO法人ケアセンターやわらぎ 代表理事
福祉に経営を持ち込んだ人。経営手法は参考になる可能性あり。特定非営利活動法人ケア・センターやわらぎ176名、社会福祉法人にんじんの会 290名   を雇用している代表。

・井上 英之 氏(慶應義塾大学専任講師・ソーシャルベンチャーパートナーズ東京 代表)
仕事を楽しんでいる雰囲気あり。ツイッターをやっている。 
http://twitter.com/hideinoue

・小城 武彦 氏(丸善株式会社 代表取締役社長)
本屋で、タブーとなっている電子書籍 中国と合弁。未来が見えている人の可能性あり。
http://mainichi.jp/select/biz/it/news/20100903ddm008020087000c.html

・川北 秀人 氏(IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所] 代表者)
NPOの専門家 http://twitter.com/HDKiihoe

・高野 研 氏(スリープログループ株式会社代表取締役 兼 グループCEO)
経営している会社が、社会貢献活動 -CSR(企業の社会的責任)- をしている。スポンサーとしての可能性も考えられるか

・田坂 広志 氏(シンクタンク・ソフィアバンク代表 / 社会起業家フォーラム代表)
経営者のメンター

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その他で、秀逸だったのは3冊


・「見せかけの勤勉」の正体

    • アマゾンでの紹介抜粋--

「こんなに残業しています。だから、認めてください」
あなたの心の片隅にも、こんな考えがありませんか?

働く環境において特殊な状況にある日本。有給休暇はあまりとらず、残業も多い。しかし、「仕事に対して非常に高い熱意を感じている日本人はわずか九%」という調査結果がある。つまり、日本人の九割はやる気が無いのだ。勤勉で知られる日本人のそうした実態が、国際競争力の低下を招いている。本書では、そうした日本の労働環境を「やる気」という観点から鋭く分析していく。

たくさん働くけれども、やる気がない。やる気のアピールは多いが、実体がない。

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非常に刺激的で乱暴な言説ですが、読み続けると納得してしまう部分があります。また、本の後半には、その(マネージメント)対策 なども記載されています。

現場では、残業代を減らすように指示がでています。全員でこの本を読み、感想を話あえば、残業代を減らすことができると思いました。

劇薬かもしれませんけど。


・「蒼氓」:(そうぼう と読みます)
こちらは、第1回芥川賞を受賞した作品です。とても古いものですが、タイトルが一番難しく、読めない。中身には難しい単語も使われていませんし、古い言葉ですが、すんなりと入って行きます。文学作品の方がよほど難しいかと。

物語の舞台となるのは1930年のブラジル移民船ら・ぷらた丸。作者の石川達三自身が、助監督として乗っていたそうです。

なぜ、これを読もうと思ったかというと、週報Vol.54 で書いた2004年 小泉首相がブラジルのグァタパラでとった行動を知ってからでした。

小泉首相を載せたヘリが、グァタパラを空中視察した。本来、着陸の予定はなく、「空から視察される折り、花束一つでも投げてもらえば、大変な供養になると思います」との依頼を行う予定だったが、サッカーグランドに石灰で書いてあった〔歓迎小泉首相〕を目にして、急遽着陸を指示した。そこでは遥か昔に移民した日本人の末裔、日系人達が歓迎してくれた。

http://www.e-classa.net/monse/blog/201007240844.html

この「蒼氓」という小説は、祖国(日本)を離れ、ブラジルに向かう人々の物語。当時の様子が目に浮かびました。

・「泣かない子ども」
江國香織さんの著作でした。江國香織さんの文章は、女性的で非常に綺麗だとの憶えがあり、古本屋のワゴン品の中で50円で売られていたので、手に取ったものです。購入してから読むまでに時間は経ってしまいました。積読(つんどく)です。

期待を裏切らない、女性的で本当に綺麗な文章でした。好き嫌いは別にして、日本後をここまで美しく女性的に掛けるのは、本当に素晴らしい才能だと驚きです。

といっても、内容は女性的すぎて、読みたい衝動は、かなり低いです。どちらかというと、男性的な城山三郎の「官僚たちの夏」の方が衝動が大きかったです。

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発達障害がある子のための「暗黙のルール」
ぼく、字が書けない だけど、さぼってなんかいない
蒼氓 (上) (大活字本シリーズ) (単行本)
仕事の報酬とは何か
 ケース別発達障害のある子へのサポート実例集 幼稚園・保育園編
子どもが発達障害?と思ったら
発達障害の子どもの心がわかる本
官僚たちの夏
 未来を予見する「5つの法則」
インテリジェンス人間論 (単行本)
アリアドネの弾丸
介護
子どもエスノグラフィー入門
なぜ、働くのか
世界を変える人たち―社会起業家たちの勇気
「見せかけの勤勉」の正体
マンガ ウォーレンバフェット
泣かない子ども

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