2010-2-10 中小企業のエンジニアは仕事に集中できる環境

先週、マンションの防火管理者になるために、川口市(消防署)が主催する防火管理者講習を受講してきました。

場所は、川口市の消防本部の体育館、受講者数は105名。普段は気にすることのない、有事の際のお話を聞けました。

例えば、

川口市には赤い車(ポンプ車、ミニポンプ車、ハシゴ車、化学車)が51台あり、職員数は486名であること。

東京湾北部地震の発生確率は、今後30年間で70%であること

・冬/夕方の想定被害で、川口市では、同時に300ヶ所から火災が発生すると予想されていること

自分の身は、自分で助く、自助が大切だそうです。↑そうですね。

そのほか、消火器具(1号消火栓、消火器)や避難器具(緩降機、避難袋)の使い方を習いました。使い方が書いてあっても、実際に意識しないと緊急時は使えないと思いました。

30年間で70%。できれば、経験をすることなく一生を終えたいです。

http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/03/20g3t400.htm

私の父は、神戸に赴任しておりまして、阪神淡路の震災を経験しております。父の話を聞くと、なによりも困ったのは、トイレ だそうです。

食料は3日もすれば届いたそうですが、トイレは本当に困った っと。

上記URLにライフラインの復旧が書いてありますが、「電力は6日、通信は14日、ガスは22日、上水道は21日、下水道は21日」21日間、トイレには困るようです。

会社でのコミュニティも大切ですが、地元でのコミュニティ(自治会・町会)も疎かにはできませんね。

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中小企業のエンジニアが、大企業のエンジニアと、なぜ互角に、勝負できるのか? それは、技術力向上に集中できるからです。

技術者(エンジニア)、スペシャリストになる という上では、今の勤務体系は大企業より適していると考えます。

その理由として、


◆業務に集中できる環境である。
◆技術職に専念できる
◆いいとこ取りができる
◆お客様の声が直に聞ける
◆石の上にも3年とは、良く言ったものだ


今回は、◆業務に集中できる環境である。です。

当社(他の企業を含め、技術系のアウトソースしている会社)は、現場に常駐しています。その際、自分の使命/ミッションが明確になっています。業務以外のことで多くの気をもむ事情は少ないです。

対比として、大きな会社であれば、派閥/学閥が必ずあります。学閥では、慶応の三田会などが有名です。あと、日本一のマンモス校、日大派閥なども良く聞きます。旧帝都大学なんかもですね。NTTは元々電電公社で、母体は半官半民です。
国家公務員と同じく、旧帝都大学出身でなければ、上へはいけません。出身より[課長に出世できない人]という方を見たこともあります。

採用から昇進まで、派閥/学閥がついて周る会社もあるんです。

学閥や派閥があれば、それに付随した抗争もあります。そんなのみ巻き込まれたら業務に集中できません。ましてや、敵対する閥が上司だったら、安眠すらできません。
合併した会社などは、母体による派閥があったりもしますね。

その点、当社(を含め、技術系のアウトソースしている会社でも?)には、派閥/学閥はありません。風通しが良い。足の引っ張りあいもない、根回しや多数派工作などもいりません。

しかも、現場の大企業のどの派閥の方とでも、政治的な利害がなく、お付き合いできます。

大企業の方は、優秀な方が多いです。その分、報酬も多いです。が、業務とは関係のないところでのストレスも多いです というのが私見です。

その点、業務(技術を習得すべく実務経験)に集中して従事できる環境 というのは、スペシャリストになるに適していると考えます。

早く始めるのこしたことはないですが、20代後半からでも、十分に経験を積める環境であると考えます。

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