2009-12-2 お金とは

土曜は、岐阜に行って来ました。祖母の一周忌です。まだ下の子が小さいので、父と息子だけの2人旅です。

息子には、1ヶ月前より意識付けをしておりました。が、朝が早い(6:30頃)こともあり、ぐずる。そして駅までは抱っこ。駅では鳩が群れていたので、「鳩が沢山いるよ〜」と注意を向けたところ、少し元気がでた。けど、その鳩は、前日忘年会シーズンの夜のお好み焼き目当てだったので、
「はい、鳩さんにバイバイして」と早々に切り上げ。

途中、何度も「ママのとこへ帰る/新幹線降りる」と言い出しましたが、そこは準備万端に。トーマスの絵本、トーマスのシールブック、トーマスの絵柄が着いたポッキー、みかんなど、タイミング良く提供し、なんとか無事に旅を終えました。

「父と2人、新幹線、お墓、合掌、お寺、なんまいだー、焼香、坊主の説教」いろんな体験をしたと思う。帰って、ママに報告したことは「トーマス」の事だったけどね。

坊主の説教は、ある俳句の「春の雪」ということを題材にした命についてでした。やはりお話が上手ですね。親族が掛けて貰いたい言葉を掛けてくれる。『今日一日だけでもいいですから、「儚き命について/生かされていることについて」考えてください。個人は皆さんを集めて、その機会を与えてくださったんだと』。


ここからが、本題です。今回は『お金』について書きます。
================================================================
Vol29にも書きましたが、IT(ICT?)エンジニアといて、技術/テクノロジに対して興味を持つことはもちろんですが、その他に3つ大切なことがあると感じています。

『編集』『お金』『人』

今回は「お金」をテーマに書きます。「お金に興味を持て」 と言われてもね。当然興味があるでしょ。では、以下について大まかでも構いませんので答えることができますでしょうか?

・日本のGDP
・国家予算
・自分の時給
・エンジニアの平均単価(月給)
・中国(印度)の時給

「第二次補正予算」とか、「事業仕分」とか連日ニュースを賑わしているのでご存知の部分も多いかもしれません。


では、まず最初に

お金とは何か?

ただの紙きれ(紙幣)であり、それ自体には何の価値も持たない。

もちろん偽造を防ぐために色々な技術が施されてはいるが・・・

お金の機能は3つ。

生きていく上で必要なモノはお金で交換する。自分の労働をお金に交換して給与を貰う。お金とは「交換の媒介」の機能を持つ。

お金により、この商品は100円とか、1000円とか、家は3000万とか。商品に値段がつきます。このように「価値の尺度」の機能を持つ。

商品やモノは時間の経過とともに劣化していく。ワインやウィスキーのように熟成されるモノもあるが、基本は劣化する。しかし、貨幣は劣化しない「価値を保蔵」の機能を持つ。

「交換の媒介」「価値の尺度」「価値の保蔵」の機能を提供し、物の流れ/経済活動をスムーズに運ぶための道具がお金。

原始のお金は、貝や石だった。そのうち、レアメタル(金、銀、銅)になった。レアメタルは宝飾としての用途、工業的な用途(絶縁率が低い)、希少性などにより、お金になった。その後、政府が金(Gold)と交換を保証した通貨制度が金本位制

その後、貿易が盛になり、1945年にブレトン・ウッズ体制が引かれた。これはアメリカが中心となり、固定相場制と金本位制により貿易が促進した。この1945年は日本が敗戦をした年でもある。因みに日本円は1ドル360円に固定される。

ブレトン・ウッズ体制とは、1944年7月、アメリカ・ニューハンプシャー州北部の行楽地のブレトン・ウッズで開かれた連合国通貨金融会議(45ヵ国参加)で締結され1945年に発効した国際金融機構についての協定である。

近代/現代、お金とは、金(Gold)であったことがわかる。金と交換される紙幣を兌換(だかん)紙幣といい、各国の通貨は、USドルと固定相場で繋がっていたことから、金本位制が続いていた。

で、この金本位制の終了が、1971年のニクソンショックである。

1971年にアメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソンが、ブレトン・ウッズ体制の終了と変動為替相場制の開始を告げた声明。USドルは金との兌換が停止された。

現在の「お金」は、何を持って「お金」と成りえるのだろう?


話を変えて、為替(FX)相場をご存知だろうか? 各国の通貨を交換する相場/市場である。アメリカに旅行する際は、円をドルと交換する。

「日本のお金」を「アメリカのお金」と交換する。お金でお金を買う という行為は一体何を意味するのだろう?

現在、為替(FX)の取引量は年々増加しており、99%が投機(お金でお金を交換する)であり実貿易で必要な量は1%にも満たないという。

皆さん、最初の問いに戻ります。「お金とは何でしょうか?」